”正しい生き方”の正解はどこにも存在しない
シーズン1が放送されてから13年が経ったいま、女性が置かれる環境もどんどん変わってきている。
そのため、典子が「なんかさ、昔から働く独身女と専業主婦の対立みたいなのあったじゃん。なんか、最近ちょっと変わってきたっていうのかな。なんだかんだ言って、その勝負、世の中的には専業主婦の方が勝ちみたいなところがあったと思うんだ(中略)。でも、最近思うの。女性もいろいろ黙ってないぞ!ふざけんな! みたいな空気あるじゃん。その空気のなかだとさ、なんだろう。部が悪いっていうのかな。専業主婦の方が戦ってないっていうのかな。そう思っちゃうときがあるんだ」と言ってしまうのも、分からなくはない。
でも、結局のところ、すべて“隣の芝生は青く見える”ってことなんだと思う。実際に、未婚のわたしは典子のような生き方が羨ましく見えるし、千明を見ていると寂しいなぁと思う瞬間がある。
逆に、典子のように専業主婦をやっている人は、千明のことが輝いて見えたりするのだろう。ということは、働きながら子育てをしている人は、すべてを持っているから幸せなのか? と言われたら、それもまた違っていて。現在放送中のドラマ『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系)では、ワーママの生きづらさが鮮明に描かれている。
第3話のサブタイトルにもあるように、正しい生き方なんかどこにもない。でも、自分の生き方を正しいと思い込ませることはできる。持っていないものに目を向けてウジウジするよりも、持っているものに感謝をして、ほしいものには手を伸ばす。そういう生き方の方が、未来に恋をし続けることができる気がする。
(文・菜本かな)
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