『人事の人見』第4話考察&感想レビュー。松本まりか”堀”のやり方は正しい? ドラマの細部に宿るリアルとは?【ネタバレ】
松田元太(Travis Japan)が単独初主演を務める火9ドラマ『人事の人見』(フジテレビ系)が、現在放送中。本作は“人事部”に焦点を当てた、痛快オフィスエンターテイメント。さっそく、第4話のレビューをお届けする。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
“選ばれし者”しか入れない部署
ことの発端は第一営業部。『日の出鉛筆』創業時からある花形部署だが、現在は人手不足。中途採用として今月中に5名を必ず採用するように人事部に命がくだる。
人手不足の理由は部署のカラーにせいだろう。採用条件は黒髪短髪、体育会出身者、肥満NG…など、表に出ればクレームが来るような内容だ。そんな採用条件が並ぶ部署、中に入ればもっと厳しいのは想像に難くない。
しかし、第一営業部が「選ばれし者しか入れない部署」と聞き、人見(松田元太)は興味津々。人見の中では「選ばれし者」という単語だけが頭の中で大きく響いていそう。自ら志願し、研修として第一営業部に出向く。
清川雅人(ドリアン・ロロブリジーダ)とともに得意先を巡る人見。しかし、第一営業部に戻ると、部内は騒然。清川がドラァグクイーン姿でパフォーマンスしている映像が取引先から送られてきていたのだ。
清川は人事部に異動を申し出るが、この状況に行動を起こしたのが堀(松本まりか)だった。
先日の副業禁止と言い、『日の出鉛筆』はやはり前時代的なところが多いようだ。そもそも幹部たちがみな会社社長・小笠原(小野武彦)に右に倣え、が良くない。小笠原がダメだと言えばすべてダメ。良いと言えばたとえ間違っていても良い。
人見は常務取締役の里井(小日向文世)に抜擢されて入社したが、やはり里井が会社を変えたいと考えているのか。小日向文世の配役でこのまま終わるとは思えないし、ドラマ後半戦でクーデターぐらいは起こりそうだ。