本作が伝えたいメッセージ
また、「女性だから不利益を被っている」という描写だけではなく、「女性だからうまくやれている」という描写が含まれているのもポイントのように思う。堀は社内・社外問わず味方が多いが、それはイコール彼女の男性ファンが多いから。その人脈をフル活用して岩谷に対抗していく。
この方法が良いか悪いかは判断し難いが、裏を返せばこれは取締役や重要なポストについているのは男性が多いから堀もできることなのだ。真野(前田敦子)は堀のやり方が間違っていると言うが、堀のやり方がまかり通ってしまう会社を変えること自体が重要なのだというドラマ側のメッセージなのかもしれない。
ちなみに、清川のドラァグクイーンのパフォーマンスシーンがどれもカッコよくて見入ってしまう。実は清川を演じるドリアン・ロロブリジーダは実際にドラァグクイーンなのだそう。このドラマに妙な納得感が生まれている所以は、思わぬところで細部のリアリティを追求しているところだろう。
(文・ふくだりょうこ)
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