『天久鷹央の推理カルテ』に必要不可欠な三浦翔平
初回見逃し配信再生数が、119万回を突破(※TVer DATA MARKETINGにて算出 期間:4月22日~25日)し、好調な滑り出しをした『天久鷹央の推理カルテ』。原作の面白さ、エンターテインメントに昇華したドラマ版、特異なキャラクターである天久鷹央を、橋本環奈がユニークかつ魅力的に演じている点など、人気の要因はさまざまあるが、いぶし銀の芝居で物語を支える小鳥遊優役・三浦翔平の力も大きいと感じる。
小鳥遊は、大暴れする鷹央に振り回されながらも、なんとか彼女にくらいついていく助手役的ポジションであり、自由奔放な鷹央に注意しつつ、ツッコミやリアクションも担う役どころ。鷹央が真樹に施した“治療の意図”を瞬時に理解したシーンでも「診断医としてレベル2くらいになったか」(鷹央)、「ちなみに最大値は?」(小鳥遊)、「100に決まってんだろ」(鷹央)、「すみません…」(小鳥遊)とテンポの良いかけあいを見せた。バディとしても最高の組み合わせである。
そうしたコメディ部分がありつつも、鷹央の姉・天久真鶴(佐々木希)や院長の天久大鷲(柳葉敏郎)らには「鷹央先生は、自分の頭脳を使うに足る謎を求めています。それはその謎の答えが、きっと患者さんのためになると信じているから。それが唯一、自分の存在意義だと自覚しています」と熱弁。締めるところはしっかり締める台詞も多くある。
こうして、様々な一面を持つ小鳥遊は、恋愛ドラマ、刑事ドラマ、コメディ作品、大河ドラマなど、どんなジャンルでも光る三浦だからこそ担える役なのではないだろうか、と感じる。次回以降も、俳優としてレンジが広く、バランサーとして高い能力を持つ三浦が物語を支えていくことだろう。