名田奥太郎(佐野史郎)を殺したのも凍也?
凍也のDV疑惑をあやめは忘れていた、というよりも「あれは何かの勘違いだ」と思い込もうとしていたのかもしれない。しかし、今回の一件で凍也が夏音に対して日常的に暴力を振るっていることは証明されたようなもの。
それでも夏音が逃げずにいるのは凍也を愛しているからなのだろう。あやめと凍也の関係に気づいた潤(落合モトキ)が「凍也と夏音は別れないよ。あの2人は特別だから」と言っていた意味をあやめはようやく理解する。
さらに意識が朦朧とする中、凍也のカバンにつけられた雪だるまのキーホルダーに気づくあやめ。その瞬間、自分と飲んだ帰り道に何者かに襲われた今野(大倉孝二)が「犯人は男で雪だるまのキーホルダーを持っていた」と証言していたことを思い出す。犯人は、あやめと今野の関係に嫉妬した凍也だったのだ。
自分の思い通りにならなければ癇癪を起こし、何をしでかすか分からない凍也の本性が明らかになった第3話。
一方で、名田奥太郎(佐野史郎)の遺品から夏音のヌード写真を押収した金原(うらじぬの)、仁川(若林時英)ら警察は再び凍也に疑いの目を向ける。今までならまだ信じられたが、あやめに暴力を振るう姿を見てしまうと、正直凍也ならやりかねないと思ってしまう。
凍也が嫉妬に狂った末に奥太郎を殺した。現時点ではその線が濃厚だ。ただ、気になるのは誰が凍也に夏音のヌード写真を見せたかということ。「誰だと思う?父さんを“殺してくれた”奴」という潤のセリフも意味深だ。
奥太郎の過去の愛人と夏音を重ね合わせていると見られる最上陽子(神野三鈴)や、内実は愛が冷めきっているにもかかわらず、仲睦まじい夫婦を装う両親に辟易していた潤のどちらかが、凍也の本性を知った上で夏音のヌード写真を見せた可能性も無きにしも非ず。
名田家に利用されたとなれば、まだ見方が変わってくるが、果たして。
(文・苫とり子)
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