宇佐美(内野聖陽)のバディ決めに秘訣?
宇佐美によってバディを組まされた沢井仁(神尾楓珠)もどうすればいいのかと悩んでしまう。沢井も沢井で憎めないキャラクターだ。
初回で宇佐美と通じ合えたのかと思われたが、裏では「変なことばっかりやらされている」と愚痴をこぼす。その一方で、取材に来ている宇佐美の娘・乃木勇菜(吉川愛)の前ではニマニマしてしまったり、悩んだ末に意味もなくランニングしてしまったり、思いの外直情的な人間に仕上がっていることに気づく。
そんな人間だからこそ、藤木と手を取り合えたのかもしれない。多少嫌がられようと手を差し伸べ、リフレッシュに一緒にゲームセンターへ行く。不器用ながらもまっすぐな歩み寄りがあったからこそ、一度は失敗した水中での訓練も協力して見事に成功してみせる。
宇佐美はバディ決めについて「気分、ノリ」と説明していたが、実際には2人の相性を見抜いて、組ませていたのかもしれない。最後には苦闘してきた藤木に対して「どんなに苦しくても、男女の壁を言い訳にせず努力するお前を俺はずっと見てきた。お前の心を救ったのは、何があっても逃げなかった藤木自身だ!あっぱれだ」という言葉は宇佐美が藤木をずっと見てきたことを証明するもので、思わず藤木同様に目頭が熱くなる。