犀川(安田顕)が目指しているものとは?
今回印象的だったのは、道子が真田に「移籍しようとしてるのってあなただったんだ。よかった~」というセリフを言い淀んだ点だ。犀川が用意したセリフを道子が言えなかったのは、これが初めて。
実際、真田には移籍の意志がなかったので言わなくて正解だったわけだし、これまでも、前後の脈絡は道子自身で繋げなければならないこともあった。改めて、犀川は彼女の洞察力に相当の信頼を寄せていることがわかる。
この作品、観れば観るほど隅田川道子という人間の成長日記だ。犀川から与えられる数々の指令は、道子を成長させるためのものなのだろう。これまで道子が行ったのは、老害と化した大物俳優の更生、新人の発掘、タレントとマネージャーの関係構築…など。では、その先に犀川は何を目指しているのか?
今後のキーワードになりそうなのは、犀川が言った「翔太朗くんを殺したときですか?」という言葉。いまだ明かされていない道子の子役引退に翔太朗という人物が関係していることは、まず間違いない。
しかし、謝罪会見に臨んでいたかつての道子は不服そうで、犀川にも、自分は悪くないのに、という旨の発言をしていた。さすがに人を殺しておいてその態度は取れないのではないかと思うので、「殺す」の意味が気になるところだ。
道子と犀川の過去、そして真田との接点…隠された過去が明かされるであろうこれからの展開が、ますます楽しみになってきた。
(文・あまのさき)
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