典子(飯島直子)の愛のあるお説教
『続・続・最後から二番目の恋』第4話は、“ノリ姉”こと典子(飯島直子)の愛のあるお説教が胸に響いた回でもあった。
小さい頃から診てきてもらった主治医の門脇(高橋克明)が亡くなったという報せを受けた真平(坂口憲二)は、彼の死から目を逸らしていた。門脇の妻から、「真平くんに預かった言葉があるから会いにきてね」と言われていたにも関わらず。
典子は、そんな真平の不義理に対して、「お世話になった人に、お悔やみの言葉を言うのは当然でしょ! どんなにバカでもアホでも適当でも、そういうことはちゃんとしなきゃダメでしょ!」と叱咤した。
もちろん、身近な人が亡くなったことで、死が怖くなってしまった真平の気持ちは理解できる。でも、向き合わなければいけないところは、ちゃんと向き合わなければならない。
両親を早くに亡くした長倉家のきょうだいたちにとって、長男の和平(中井貴一)は親代わりのような存在だった。しかし、このお説教を聞いて、「典子も長倉家の長女なんだよなぁ」と感じた。
細かいところを口うるさく指導するのが和平の役割で、普段は明るく場を和ますけれど本当にダメな時には全力で叱るのが典子の役割だったんじゃないかな…と。