舞台はついに10年後へ――。
紘海が旭に近づく次週は、サスペンス色がぐっと強くなっていきそう。萌子(美海)の失踪が事故として処理されたものの、父親である旭は捜索を続けている。
父親らしい一面が垣間見れたが、不祥事があったにもかかわらず新業態のスーパーの立ち上げに携わっていたり、大企業の会長である義理父に頼んで東砂羽(仁村紗和)の出版社に圧力をかけた様子がみられたり…。もし記事についてなんらかの手を打っていたのならば、「YUKIデリ」の事故も一気に疑いが強まってくる。
旭があまりにも変わらない一方で、とてつもなく変化があったのは、かつて結城家で梨々子(平祐奈)の家庭教師をしていた玖村毅(阿部亮平)である。彼は梨々子にSNSで嘘を拡散されたことにより、人生がくるりと変わってしまった。
「全部あのクソ親子のせいです」と憎しみを込める玖村が怖い。謙虚で物腰のやわらかい阿部からは想像つかないキャラクターが新鮮だ。
そして、描かれるのはついに10年後。この母の復讐と親子の愛の物語には、11年というタイムリミットがある。それは、親子の終わりを意味してしまうのだろうか──。
(文・西本沙織)
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