「一番涙を流した人」TBSドラマ『イグナイト -法の無法者-』畑中翔太プロデューサーが第4話見どころ&第3話裏話を語る
ドラマ『イグナイト -法の無法者-』(TBS系)が放送中だ。本作は、争いの火種を見つけ、訴訟を焚きつけるダークリーガル・エンターテインメント。第4話の放送を前に、企画・プロデュース・脚本を手掛ける畑中翔太氏が第3話撮影の裏側とともに、注目ポイントを語った。(文・編集部)
第3話をおさらい
高山恭子(アンミカ)が轟謙二郎(仲村トオル)へ相談のためピース法律事務所を訪れる。だが、事務所に居たのは留守番中の宇崎凌(間宮祥太朗)だけ。宇崎は轟に代わって自ら相談を受けることに。その相談とは、恭子が大衆食堂を営む帆刈町で、知り合いの外国人技能実習生・クオン(パース・ナクン)が大怪我をしたことだった。
労働中の事故であれば労災が申請できると宇崎が説明しても、自分がドジをして怪我をしてしまっただけだと言い張るクオン。さらに、轟からは依頼を受けることを反対されてしまう。その様子を見ていた伊野尾麻里(上白石萌歌)は、再び帆刈町に向かう宇崎について行くことに。
宇崎と伊野尾がクオンの働く二見水産加工を訪ねると、社長の二見壮一(ドロンズ石本)は嫌な顔をせずに調査に協力し、クオンをとても心配していた。その工場内で伊野尾はある実習生から視線を感じる。その夜、視線を向けていた実習生・チャン(King Boy/アケガラス)から、クオンは何かを隠しており、自分や他の実習生を守るために会社と闘わないと決めていることが分かる。
その後、チャンがベトナム語で「27船」と言っていたことに気が付いた伊野尾は、急いで宇崎と帆刈港へ。目当ての小型船を見つけたところで人の気配を感じ、船の中で息を潜めていると、全身黒ずくめの格好をした人々が乗船。複数の重機がある作業場にたどり着く。実習生たちが違法に産業廃棄物処理の仕事をさせられていると考えた2人。しかし、作業員に気付かれてしまい、伊野尾の機転で近くに止めてあったバイクでその場から立ち去る。
翌日、実習生たちの声を代弁すべくクオンを説得。二見水産工場を相手取った裁判では、事故当日、付近に止まっていた車のドライブレコーダーの映像が証拠として提出される。この証拠はチャンをはじめとした実習生らが集めてくれたものだった。
実は、実習生の監理団体の代表も務める帆刈総合開発の関口勇(ひょうろく)と二見がグルになり、告発の恐れのない実習生を使って産業廃棄物の埋め立て作業をさせていたのだ。クオンはその違法労働の最中、怪我を負ったのだと暴かれた。
宇崎らは無事に勝訴し、恭子も安堵の表情を浮かべる。一方、裏で轟と桐石拓磨(及川光博)が動き、過去に二見水産加工にいた実習生を焚きつけて、集団訴訟を起こしていたことが判明。金儲けを追求するようなやり方に依然不満を募らせる宇崎。だが、轟は陰で実習生たちの移籍先を見つけるなどフォローも抜かりなかった。なぜ、轟は宇崎の実家の借金を肩代わりしてまで、宇崎を事務所に留めているのか。轟は自分の娘が5年前のバス事故で死亡したことを明かす――。