『PJ ~航空救難団~』第3話考察&感想。内野聖陽の暑苦しさが魅力…厳しい指導が「パワハラ」に映らないワケ【ネタバレ】
text by まっつ
内野聖陽主演のドラマ『PJ ~航空救難団~』(テレビ朝日系)が、放送中だ。本作は、航空自衛隊航空救難団に所属する救難員、通称PJ(パラレスキュージャンパー)を育てる救難教育隊を舞台に、教官と訓練生の心震える群像劇。今回は第3話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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熱苦しいけれど魅力な宇佐美(内野聖陽)
暑苦しいのに、なぜだか嫌いになれない。木曜ドラマ『PJ ~航空救難団~』の主任教官・宇佐美誠司(内野聖陽)のことがどんどんと好きになっている。
8日に第3話が放送された『PJ ~航空救難団~』。連続ドラマであれば、3話もあれば大体作品の輪郭がつかめてくる。第1話では沢井仁(神尾楓珠)、第2話では藤木さやか(石井杏奈)、そして第3話では白河智樹(前田拳太郎)が主題に置かれて話が進んでいった。
学生たちは航空救難団に所属する救難員(通称PJ/パラレスキュージャンパー)を目指している最中。まだまだ未熟なのは当然で、壁に当たってはもがいていく様子が描かれる。言ってみれば、それを宇佐美がどう解きほぐし、導いていくかが繰り返されているわけだが、その“王道”ストーリーは不思議とこちらの目をくぎ付けにする。
第3話では白河が困難に直面していた。彼は選抜試験をクリアしてきた学生の中でも成績はトップで、皆から頼られる存在。しかし、白河は訓練中に溺れた藤木や気を失った長谷部達也(渡辺碧斗)を助けることができず、自分自身がPJとしてやっていけるのかという不安を抱えていた。