炎上する過去、揺れる寝言
また、前回ラストに登場した「翔太朗」についても触れておきたい。てっきり、天才子役・神田川美和と同時期に活躍していた子役だと思い込んでいたが、その正体はオオサンショウウオだった。
特別天然記念物にも指定されているため、触ろうとしたりすること自体がそもそも褒められたものではないので、それを誤って死なせてしまったとあっては、世間のバッシングもやむを得ない。さらに謝罪会見で「何も悪いことしてない」と言ってしまったのは悪手だ。
オオサンショウウオを殺してしまったことが軽いという気は毛頭ないが、正直、もっと深刻な問題が道子の身に降りかかったのだと思っていた。「いろんな人を傷つけてしまった」という道子の言葉とオーバーラップするように流れた寺島しのぶが関わってくるだろうと考えると、これを発端にもっと別の問題も持ち上がってくるのかもしれない。
はたまた、炎上とはここまで人の人生を狂わせるという示唆か。いずれにしても、まだ明らかにされていない部分も多そうなので、今後の展開を待ちたい。
もう1点気になるのが、道子が働くTOYOプロダクションのスター・真田祐士(山田涼介)が、寝言で「神田川さん…」と言ったこと。大方の予想通り、真田は道子=美和であることに気付いている。
やはり、美和に憧れて子役を志したということか。道子に好意を持っていることは間違いなさそうなので、できればずっと道子に邪険に扱われていてほしいと思いつつ、2人の恋の行方も注視したい。
【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
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