『続・続・最後から二番目の恋』を見て「年をとるって、悪くない」と思えたワケ。第5話で最も胸熱だったシーンは?考察&感想【ネタバレ】

text by 菜本かな

小泉今日子&中井貴一がW主演のドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)が現在放送中。古都・鎌倉が舞台のロマンチック&ホームコメディ。前作から11年を経て、相変わらずの二人の距離感で流れゆく人生を見つめる。今回は、第5話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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遠くて近い、父と娘のかたち

『続・続・最後から二番目の恋』第5話 ©フジテレビ
『続・続・最後から二番目の恋』第5話 ©フジテレビ

 娘というものは、父親とはあまり話さず、母親には逆に言いすぎて喧嘩になる…なんてケースが多い気がする。わたし自身も、そうだ。父親のことは大好きだけれど、素直に感謝を伝えるのはどこか照れ臭い。

 だからこそ、和平(中井貴一)とえりな(白本彩奈)の父娘は、ごく一般的な関係性だと思う。和平も娘にあまり干渉せず、えりなも父親にすべてを話すわけじゃない。

 ただ、そんななかでも、えりなは和平からの愛情をずっと感じながら生きてきたのだろう。『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)第5話は、2012年に放送されたシーズン1から、長倉親子を見守ってきた視聴者にとっては、涙なしでは見られない回だった。

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