『あなたを奪ったその日から』第4話考察&感想。阿部亮平“玖村”が超重要人物? 今後の展開を示唆したシーンとは?【ネタバレ】

text by 西本沙織

北川景子主演のドラマ『あなたを奪ったその日から』(カンテレ・フジテレビ系)が現在放送中だ。本作は、食品事故で子どもを失った母親が、事故を起こした男の娘を誘拐するサスペンスドラマ。復讐と親子愛の壮大なストーリーだ。今回は、第4話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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玖村(阿部亮平)との出会いがターニングポイントに…。

ドラマ『あなたを奪ったその日から』第4話©カンテレ
ドラマ『あなたを奪ったその日から』第4話©カンテレ

『あなたを奪ったその日から』は、食品事故から現在に至るまでの11年間をめぐる、復讐と親子愛の物語である。事故からついに11年が経ち、美海(一色香澄)は中学一年生となった。

 第4話では、紘海(北川景子)が事故の真相を探るべく動き出していく。ターニングポイントとなったのは、結城家の元家庭教師・玖村(阿部亮平)との出会い。ひょんなことから旭(大森南朋)の無傷な現状を知った紘海は、彼への怒りを再び思い出してしまう。

 梨々子(平祐奈)によってデジタルタトゥーに苦しむことになった玖村は、その親である旭に対しても悪態をつく。「人殺しが出世するなんて」そうつぶやく玖村は、真面目そうな家庭教師時代からは想像のつかないやさぐれ感。彼に扮する阿部亮平の、演じ分けが実に鮮やかだ。

 玖村は、食品事故報道前夜に旭と「YUKIデリ」の従業員らしき人物が、「隠蔽」に関してもめる様子を目撃している。

 その1年後、結城家前で包丁片手に旭への復讐心を燃やす紘海を見かけたのもまた玖村だ。まだそれぞれが点と点で結びつく気配はないが、玖村は物語のカギを握るキーパーソンとして今後も不穏な存在感を放っていくのだろう。

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