『対岸の家事』第7話考察&感想レビュー。デリケートな介護問題…珍しく多部未華子“詩穂“に共感できなかった理由とは?【ネタバレ】

text by まっつ

多部未華子主演のドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)が、現在放送中。専業主婦の主人公が、働くママや育休中のエリートパパなど生き方も考え方も正反対な「対岸にいる人たち」とぶつかりながら繋がっていく。今回は第7話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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介護問題を描いた『対岸の家事』第7話

『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第7話©TBS
『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第7話©TBS

 多くの人にとって親の介護とは避けられない問題だ。

 親と絶縁状態でもない限り、老いていく親とどのように向き合い、接していくかを考えていかなければならない。加えて、子育てと違って介護というのは終わりが見えづらい。いつ解放されるかもわからない闇とさえ感じるとも聞く。

 ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』第7話ではそんな介護の問題を描いた。専業主婦、坂上知美(田中美佐子)に認知症の症状が表れ始め、専業主婦の後輩である詩穂(多部未華子)は自分にできることはないかと気にかけるのだった。

 しかし、それに対して知美の一人娘である里美(美村里江)は他人からの介入を嫌がる。これまで主人公である詩穂はいつも正しく見え、彼女の目線で考えがちだったが、今回に関しては正直に言って“里美派”に立って考えていた。

 いくら知美と詩穂の仲が良かったとしても所詮は他人。ましてや認知症の症状が出始めているというデリケートな状態で、他人にあれやこれやと頭を突っ込まれては困るという里美の感情は自然なものなのではないか。

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