人事部の愛情と絆
採用試験の一方で描かれたのが、人事部の絆だ。
ウジンはバレたら居辛くなると転職活動のことは周りには隠していた。しかし、実際は違った。ウジンの事情を知ると全員が応援し、同時に寂しいという思いも垣間見せた。良い人事部ではないか。
ウジンの面接合格を願って人事部が手作りのお守りを渡すシーンは、グッと来てしまった。場合によっては手作りのお守りなんて子どもじみている、という人もいるかもしれない。でも、実は人のぬくもりが一番心に沁みたりするのだ。お守りを作るためにみんなで思案し、時間を作った。それだけでも愛情だ。
ただ、これはどんな場合でも当てはまるというわけではない。人見がやってきて、引っ掻き回した結果、生まれた信頼と絆の部分も大きい。もちろん、ベースとして人事部に良い空気感はあったのだろうけれど、人見によって互いに対する素直な気持ちを表に出しやすくなっていたのかもしれない。