瀧昌の夫マウントに瀬田(小宮璃央)は?
昭和11年の結婚観を描きながら、コメディ要素をたっぷり詰め込んでいる『波うららかに、めおと日和』。第4話いちばんの見どころは、何といっても、なつ美×瀧昌×瀬田の歪な三角関係だろう。
瀧昌は、なつ美の幼なじみ・瀬田(小宮璃央)に嫉妬心をあらわにしている。瀬田は、なつ美に好意を寄せているため、瀧昌の勘は当たっているのだが、対応があまりにも幼稚すぎるのだ(必死なところが可愛いのだけれど…)。
瀧昌が留守の間、瀬田がふゆ子(小川彩)とともになつ美の家に遊びに来ていた。しかし、タイミング悪く瀧昌が帰宅し、瀬田と鉢合わせてしまうことに…。
ここで、「瀬田さんのことは“妻”から聞いております」と“夫マウント”を取る瀧昌に笑ってしまった。また、気持ちのすれ違いで変な方向にいってしまうのも、『めおと日和』あるある。なつ美は、瀧昌と仲睦まじげに話ている瀬田に嫉妬心を燃やすのだが、瀧昌は気付かない。
どんどんすれ違いが起きて、我慢の限界を迎えた瀧昌は、なつ美の背後に回り、「(瀬田と話していた内容は)俺には言えない話ですか? 言って」と問いただした。そして、「瀬田くんに、瀧昌さまと仲良くしてるのが気に食わないんだろって言われて、それが図星で…」と返されると、力が抜けたのかわなわなと座り込み、「あまりほかの男と仲良くしないで」とストレートに伝えたのだ。
ピュアすぎるくらいにピュアな2人の新婚生活をずっと見ていたい…と思ったが、第4話のラストで、海軍士官の妻・潤子(小島藤子)が「ねえ、知ってる? 沈んだの。嵐の大波で、船が横転して沈んだの」となつ美に言ってきた。
不安になるが、瀧昌は絶対に帰ってきてくれるはず。だって、「必ず帰らないといけませんね」と言っていたのだから! ただ、海軍の妻である以上、夫の身にいつ何が起こるか分からない。瀧昌とともに、なつ美も戦っていかなければならないのだな…と感じた第4話だった。
【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
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