『PJ ~航空救難団~』第4話考察&感想。ドラマという枠を超越している…過酷すぎるラストに淡い期待を抱いてしまうワケ【ネタバレ】
text by まっつ
内野聖陽主演のドラマ『PJ ~航空救難団~』(テレビ朝日系)が、放送中だ。本作は、航空自衛隊航空救難団に所属する救難員、通称PJ(パラレスキュージャンパー)を育てる救難教育隊を舞台に、教官と訓練生の心震える群像劇。今回は第4話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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過酷な山岳総合実習を通して見えたもの
ドラマ『PJ ~航空救難団~』を見ていると、「私たちは何を見せられているのだろう」という感覚になる。
もちろん、それはネガティブな感情ではない。ドラマという枠組みを超越したリアリティーがそうした錯覚を起こしているのだと思う。
15日に放送された第4話では、航空自衛隊航空救難団に所属する救難員(通称PJ/パラレスキュージャンパー)を目指す訓練生たちが山岳総合実習に取り組んだ。これが兎にも角にも過酷だった。
これまでドラマで取り上げられてきた訓練も苛烈そのものだったのだが、山岳総合実習から伝わってくる厳しさはその比ではない。30キロある荷物を背負いながら、急斜面を登り、要救助者を救う。
その過程はより実践的で、だからこそしんどさがじかに伝わってくるようだった。途中でリタイアしてしまう乃木勇菜(吉川愛)という一般人の存在もあって、彼らがどれだけ険しい道を進んでいるかということが身につまされる。