『ダメマネ！』第5話考察＆感想レビュー。計算しつくされた神回…現役お笑い芸人が描く脚本の”生々しさ”とは？【ネタバレ】

お笑いファンの心をくすぐる仕掛け

　ときどき流れてくる芸人の解散の報。スマートフォンを2、3スクロールするくらいの文章量で綴られるそれらのニュースの裏側には、これと同等かそれ以上の、熱い気持ちや逡巡や後悔があるのだと改めて思い知らされた気分だった。

　第5話が放送されたのは、結成16年目以上の漫才師による「THE SECOND ～漫才トーナメント～」の翌日。しかも溝口を演じた大東は、同大会で唯一3年連続決勝に進出している金属バット・小林の幼馴染だという。たった1話で青春映画を観終えたような満足感もさることながら、お笑いファンの心をくすぐる計算されたタイミングとキャスティングにも拍手を送りたい。

　そして、5話の最後ではTOYOプロダクションのスター・真田（山田涼介）が、道子に突然「君が好きだ」と告白した。“ずっと”という言葉を使っていたので、子どもの頃から、ということだろう。これは恋愛に発展していくのか…？　次回も楽しみだ。