やっと見つけた真実と過去の因縁

『キャスター』第6話©TBS
『キャスター』第6話©TBS

 報道番組を通した華の真摯な訴えは視聴者から多くの賛同を得たが、真弓が嘘をついていたことが週刊誌によってスクープされたことによって、事態は一変。真弓は誹謗中傷に晒され、華自身も茫然自失な表情を浮かべる。

 さらにスクープの渦中のなか、真弓の夫がついに心停止してしまう。心臓が停止した時点で、彼の肺を他人に移植することは不可能。一刻の猶予も許されないなか、華は真弓の娘・ゆきのの病室で、見覚えのあるロゴが入ったパンフレットを見つける。

 医療サポートを掲げた「ひまわりネット」と呼ばれる団体。その代表である深沢武志(新納慎也)こそ、過去に華の母親が臓器提供を頼った「難病支援の輪」の代表であり、進藤が長年、追っていた人物だった。

 ただ、華が深沢に対して思うところがあるのはわかるが、進藤が深沢に固執する理由は判然としない。週刊誌の記者である南(加治将樹)からも言われていたように、臓器売買への憎しみというよりは、あくまで深沢に対して大きな因縁があるように見える。

 その因縁こそが、進藤のキャスターとしての過去に関係しているのだろうか。ドラマの折り返し地点にもかかわらず、彼の経歴について断片的な情報しかないのは気がかりなところだ。

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