鷹央と健太(石塚陸翔)の交流、事件の真相とは?

ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』第5話©テレビ朝日
ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』第5話©テレビ朝日

 話は、研修医だった鷹央が、小児科に配属された2年前までさかのぼる。ある日、救急へ来た健太。彼は鷹央のことを「子供の先生」と呼び、次第に大好きな絵本「てんしのよる」を読んでほしい、とせがむように。健太に懐かれるうちに、鷹央も打ち解け、ふたりは友達となった。彼と接するときの鷹央の表情は、これまでに見たことがないもので、どこか嬉しそうだ。

 その後、健太は順調に回復。退院したものの、先月の検査で再発が確認された。事情を聞いた小鳥遊は言う。「頭では分かっていても、心が動かない。鷹央先生はそれほど、健太くんに会うのがつらいんだと思います」。

 健太が外泊している隙に、3人の少年を診断することになった鷹央。しかし、ほとんど診ることなく、健太や3人の部屋を確認するのみだった。帰り際、健太とバッタリ会ってしまう。鷹央は硬直してしまい、ふたりの挨拶だったグータッチもできずじまいだった。 

 そんななか、またも3人が急変。心停止する事態となった。まともに診察していない鷹央に矛先が向けられるも、彼女は華麗に真相を明らかにしていく。

 3人は心臓の動きを抑制する薬を盗んで服用し、わずかなあいだ心臓の動きを完全停止させていた。彼ら自身がその薬を使っていたため、その特性を知っていたのだ。天使の件も彼らの仕業。影絵をつくって何も知らない健太に見せていた。

 一体、何が目的でこんなことを?答えは簡単だった。3人は退院したくなかったのだ。健太が闘病で髪が抜けたことを知らず、心無い言葉で傷つけてしまった彼ら。健太にはもう時間がないことを知り、天使を見せることで希望を与えたかったのだ。3人は涙ながらに謝罪した。

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