中谷(ディーン・フジオカ)が抱える幼少期のトラウマ

『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第8話©TBS
『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第8話©TBS

 異変に気付いた詩穂が自宅に上げるのは後々問題となるのだが、それ以上に深刻に見えたのが中谷(ディーン・フジオカ)の過去。子供の頃に専業主婦である母から勉強を強制されていただけではなく、暴力も振るわれていたようだ。

 ハンドミキサーで顔面を殴られた中谷少年が血を流している様子はもはやホラー級。トラウマとなっているのも致し方なしで、その経験が彼の子育てにおいても暗い影を落としているようだ。

 幼少期に虐待を受けていた人が親になっても子に暴力を振るってしまうというのはしばしば見られるケース。博識の中谷が知識としてそれを知らないわけがない。だからこそ、自分自身に不安を抱き、妻へ離婚を申し出るのだった。

 良くも悪くも自分の中での思い込みが強い中谷。しばしば他者の意見をないがしろにして一人で勝手に結論を出してしまう。売り言葉に買い言葉といった様相で一度は瓦解するかと思われた中谷家だが、詩穂が間を取り持つ。

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