問題解決には対話が必要

『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第8話©TBS
『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』第8話©TBS

 結局、どのような問題も解決に導くためには話し合うしかない。互いの意見をすり合わせ、何を考え、どのような道に進むべきかを示すための方法はひとつなのだ。2人が腹を割って話し合ったからこそ、樹里が「仕事をやめてもいい」と切り出すことができた。

 仕事人間のように見えていた彼女の言葉としては意外で、中谷もきっと同じだった。たとえ家庭に尽くすのが「前時代的な考え方」だったとしても、大事な家族を守るためには最適解ともなりうるはずだ。

 最後にはプライドも高く、本音をなかなか明かさない中谷が素直に手が「ちょっと痛い」と妻の前で漏らし、中谷家の苦境は過ぎ去ったことが爽やかに告げられる。もっと話すことで2人の結びつきは今まで以上に強くなっていくことだろう。

 つまるところ詩穂と虎朗のセックスレスだって面と向かって話すことで解決する。一度は誘いを拒否した虎朗がちゃんと謝り2人目を欲しいと伝えることで、2人は同じ方向を向くことができた。

 多少話しづらかったとしても、きちんと言葉にしていくことが夫婦間で何よりも重要であるということがドラマを通じて改めて理解できる。

 もっとも、詩穂と中谷が浮気しているという虎朗の勘違いにより、再び夫婦間で亀裂が生じてしまう。この問題も話し合うことで解決するのだろうか。

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