熱いぜ! 鱗形屋(片岡愛之助)との企画会議
春町も、鶴屋がダメなら、さっさと別の版元に行けばいいじゃない! と思うのだが、こういうとき義理人情が呪縛となる。それを察した鱗形屋が意を決し、蔦屋に、恋川春町を鶴屋からかっさってもらう、という「トンビに油揚げ大作戦」を展開するのだ。
このチームワークがまた泣ける。モノを作る喜びを思い出させてくれるような、最高に爽やか気持ちにさせてくれるのだ。
蔦重率いる耕書堂クリエイター軍団と鱗形屋チームの、ブレスト&企画会議はこっちまで入りたくなるほど。「恋川春町に書かせたい、誰もまだ書いたことがないネタ」というハードルの高い企画に、みんなして立ち向かうのだ。
「このアイデアはどうだい?」「もう使われている! じゃ、これは?」
この繰り返しにより「100年先の江戸の未来」という奇妙奇天烈なアイデアが出てくるのだ。
鱗形屋を演じる片岡愛之助が、哀愁と茶目っ気をクルクル自在に出して、最高に魅力的だった。本が好きだと伝わってくる、あの笑顔。作戦通り、恋町から「不義理をする。耕書堂で書く」という言葉を引き出した時の「やった!」の顔は本当に素敵。
推しうちわを作りたいほど惚れた。エル・オー・ブイ・イー、鱗形屋LOVE。 いつでも戻ってきて!なんなら鱗形屋が平賀源内とチームを作って写楽になってもいい。
多少無理があるけど私的にはOKだ。