団地で生まれた希望
また、第8話はさとこが暮らす団地の人々の間に、大きな変化があった回でもあった。
まず、移住するために団地を出て行ったのが、りく(北乃きい)と八つ頭(西山潤)。そもそも、八つ頭は団地で両親と暮らす引きこもりニートだった。しかし、りくと出会ったことで、前を向くように。
2人の、「幸せになりましょう(八つ頭)」「これ以上?(りく)」という可愛らしいやり取り、もうキュンキュンが止まらなかった! たったひとつの出会いで、こんなにも一気に人生が好転していくなんて。まさに、この団地の“希望”とも言える存在だ。
そして、さとこは大家の鈴(加賀まりこ)から、「隣の部屋は家賃300万に達したら麦巻さんにあげる」と書かれた誓約書(?)のようなものをもらった。以前は、移住も考えていたこともあったが、病気のせいで大きく環境を動かすことはできない。ただ、さとこも言っていたように、「団地に住み続けると決めたことで、また別の新しい可能性が生まれた」のだ。これから、さとこにはさまざまな出会いが待っているはず!
しかし、司(宮沢氷魚)が団地を出て行ってしまったのが苦しすぎる。もともと、「自由でいないと自分が保てない」と言っていた司。いつか、こうなる日が来るとは思っていたが、こんなにも早いなんて…。司は、山に行ったあと、遠くを旅するらしい。
ちなみに、司は鈴の娘・透子(池津祥子)から、「ここで、母の面倒を見てほしいの。これは、そのお礼」と厚みのある封筒を渡されていた。結局、出て行ったということは、透子の頼みを断ったのだろう。