“ボウズ”から“先生”へ…引き込まれたシーンは?

『Dr.アシュラ』第6話©フジテレビ
『Dr.アシュラ』第6話©フジテレビ

 保の成長が一段と明確に感じられた本回。保の心情のグラデーションを丁寧に表現した佐野の演技には、ぐっと引き込まれた。保の呼び方が“ボウズ”から“薬師寺先生”になったシーンは、本回のハイライト。原作にも描かれているこのシーンは、保が朱羅のような医者を目指して邁進する未来を予感させる。

 保がトラウマから抜け出そうと懸命になっているとき、オペ中ながらもチラチラと保を気にかけてくれていた朱羅。医療ミスを起こしたとき、保を怒るでもなく「私がその場を離れたせいです。薬師寺には申し訳ないことをしました」と庇ってくれた大黒。そして、「研修医なんだからそこそこでいいのよ」とさっぱりと励ましてくれたナオミなど…。本回は、救急科の医師たちの優しさが光ったエピソードでもあった。

 院内の人事にも大きな動きがあり、多聞(渡部篤郎)は院長、金剛(鈴木浩介)は診療部長に。そして、大黒は救急科科長へ戻ることになった。次回は、朱羅の過去にも踏み込まれるか…?第7話も、心して視聴したい。

【著者プロフィール:西本沙織】

1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。

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