ドラマ『イグナイト -法の無法者-』第6話考察レビュー。恐怖…田中直樹“千賀”のキャスティングに納得のワケ【ネタバレ】

text by ぱやし

ドラマ『イグナイト -法の無法者-』(TBS系)が放送中だ。本作は、争いの火種を見つけ、訴訟を焚きつけるダークリーガル・エンターテインメント。間宮祥太朗が、大金を稼ぐ“無法者”な弁護士を演じる。今回は、第6話のレビューをお届け。(文・ばやし)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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ピース法律事務所が一枚岩に

『イグナイト –法の無法者-』第6話©TBS
『イグナイト –法の無法者-』第6話©TBS

 宇崎(間宮祥太朗)の胸に灯るまっすぐな想いは、原告側だけでなく身内まで焚きつけにいく。第6話は、ピース法律事務所が紆余曲折を経て一枚岩になるためのエピソードだった。

 前回、宇崎がクラブで乱闘を起こした写真が流出したことで、週刊誌にこれまでの訴訟のやり口を暴露されたピース法律事務所。さらには、一連の騒動を受けて懲戒請求書まで届き、轟(仲村トオル)は綱紀委員会から呼び出されてしまうことに。

 最悪の場合は弁護士資格を失う危機に直面し、宇崎や伊野尾(上白石萌歌)が困惑する表情を浮かべるなか、轟は俄然、燃え上がっていて実に頼もしい。タイトルバックで見せた余裕のあるあの笑みこそ、仲村トオルの芝居の真骨頂だ。

 呼び出された綱紀委員会でも、轟は毅然とした態度で臨む。原告に訝しまれても、千賀(田中直樹)から目の敵にされても、自らの目的に向かってやるべきことを遂行する。彼が感情を高ぶらせるのは、5年前のバス事故に関わる出来事と相対したときだけだった。

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