真のラスボスは？杉本哲太に注目

　捏造した証拠によって勝訴した裁判の関係者に裏切られた千賀と、過去に訴訟を起こした原告たちの証言によって弁護士資格剥奪を免れた轟。ここまで対比されてきた両者の明暗は、くっきりと分かれることになった。

　1話完結のエピソードだとしても、彼らとの信頼関係はそこで終わりではない。陳述書でこれまで担当した原告たちが書いてくれた事実こそ、「俺らから見えるものはちゃんと正義だと思ってるよ」と話す宇崎の言葉を裏づける何よりもの証拠だった。

　音部市長を追い詰めることに成功したかのように思えたが、最後の最後で5年前のバス事故の黒幕が彼ではないことが、本人の口から明かされる。高嶋政伸がラスボスだとしても違和感はなかったが、さらに杉本哲太が登場するとなると話は別だ。

　高井戸の復帰によって、再びメンバーが揃ったピース法律事務所。次回は伊野尾の過去も気になるところだが、まだ正体が明かされていない杉本哲太の役柄にも注目したい。

【著者プロフィール：ばやし】

ライター。1996年大阪府生まれ。関西学院大学社会学部を卒業後、食品メーカーに就職したことをきっかけに東京に上京。現在はライターとして、インタビュー記事やイベントレポートを執筆するなか、小説や音楽、映画などのエンタメコンテンツについて、主にカルチャーメディアを中心にコラム記事を寄稿。また、自身のnoteでは、好きなエンタメの感想やセルフライブレポートを公開している。

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