JBNと“あの組織”の関係は?
進藤の粋な計らいによって、事件は終息を迎えたかのように見えた。しかし、国定会長(高橋英樹)が電話で「片付けはキッチリ頼むよ」と何者かに伝えたあと、深沢が服毒自殺を図ったというニュースが速報で流れる。
やはり深沢が口走った“あの組織”とJBNには、何らかの繋がりがあるのではないだろうか。相変わらず裏で暗躍している鍋田(ヒコロヒー)の存在も気になるところで、そろそろメインストーリーに絡んできてもおかしくはない。
そして、次回はいよいよ最終章へと突入する。これまで初回の冒頭以外はほとんど触れられてこなかったのが、自衛隊輸送機の墜落事故と進藤の過去。
恭子が車椅子姿で生活しているところも映し出されていたが、彼女が進藤に対して放った「過去に囚われているだけ」という言葉によれば、彼らの家族関係を瓦解させたきっかけとなった事件も、40年以上前に起きた墜落事故に起因している可能性が高い。
「日曜劇場」らしい豪華なゲスト俳優の参加も決まり、最終章に向けて今まで錆びついていた歯車が動き出した気配も漂っている。次回、報道現場を映した群像劇の主役は誰になるのか、注目していきたいところだ。
【著者プロフィール:ばやし】
ライター。1996年大阪府生まれ。関西学院大学社会学部を卒業後、食品メーカーに就職したことをきっかけに東京に上京。現在はライターとして、インタビュー記事やイベントレポートを執筆するなか、小説や音楽、映画などのエンタメコンテンツについて、主にカルチャーメディアを中心にコラム記事を寄稿。また、自身のnoteでは、好きなエンタメの感想やセルフライブレポートを公開している。
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