和平「いちばん大切な人であることは間違いない」

　ただ、和平の「いちばん大切な人であることは間違いない。ずっとそばにいてもらいたいと思いますし、幸せであってほしいとも思っています」という台詞に、千明への愛がぎゅっと詰まっているように感じて、胸キュンが止まらなかったのはわたしだけだろうか。

「一緒に幸せになりたい」というのは、よく聞く愛の常套句だ。ただ、「幸せであってほしいとも思っています」というのは、もう一段階上のランクの愛というか。

　まさに、“無性の愛”って感じがする。わたしたち視聴者は、和平が千明をどれだけ大事に想ってきたかを知っているからこそ、その言葉が綺麗ごとには聞こえない。心の底から、本心で言っているのだろうな…と思うことができる。

　おそらく、「結論を出したくないっていうのかな。だから、楽しいっていうか（和平）」、「現実にしちゃうと、楽しくなくなっちゃうんじゃないかなって（千明）」というのが、2人の本音なのだろう。

　ただ、千明も和平もモテないわけではない。つい最近も、千明は成瀬に、和平は律子に好意を寄せられている。普通ならば、そこで「奪われたくないから、入籍しちゃいたい！」となってもおかしくないが、そうならないのは、2人の間に揺るぎない絆があるから。