婦人会が怖すぎる! NHK朝ドラ『あんぱん』今田美桜“のぶ”と、河合優実“蘭子”が真っ向から対立で家族がバラバラに…
今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第44話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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軍の依頼に草吉(阿部サダヲ)は…。
のぶ(今田美桜)は、軍に納める乾パンの注文を受ける。名誉なお役目だと沸き立つ釜次(吉田鋼太郎)たちだったが、草吉(阿部サダヲ)はあっさりと断るのだった。蘭子(河合優実)は、草吉が断る理由がわかる気がすると言う。戦地に食糧を送ることは、乾パンを食べてもっと戦えと言っているようなものだという。これに反論するのぶに、羽多子(江口のりこ)は声を張り上げて制す。
仕方なく依頼を断ることにしたのぶは、校長(中尾流星)に辞退の申し入れをすると、軍の依頼を断ることはあってはならないことだと校長室へ呼び出される。一方婦人会では、羽多子が、戦地に亭主や息子を送り出した婦人たちに詰められる。
メイコ(原菜乃華)はこのまま家族がバラバラになってしまうと涙を流す。草吉は、陰からその様子を見ていたのだった。
戦争が家族の仲までも引き裂いてしまう描写に胸を締め付けられた第44話。ここでXに寄せられた視聴者による感想を見ていこう。
「朝田パン名乗ってるけど焼いてるのヤムさんだしね」「できないことを無理にしなくていいと千尋に伝えたヤムさんがしたくないことをさせられようとしている。」「婦人会怖い怖すぎる」「羽多子さん、肝が据わってマジはちきん。婦人会でもできないものはできないって下手な言い訳しないところとか。しびれるー。」「蘭子の論理『乾パンを食べてもっと戦えっていうことやろ、勝たないかん言われてもそれが嫌やて思う人もいる』は、のぶの情動『戦地の兵隊さんのこと思うたら』に簡単には勝てない。羽多子がヤムを尊重したくても愛国婦人会に勝てない。」
戦争にNOということが悪とされていた時代に、真っ向から立ち向かう草吉や蘭子。しかし、代わりにその逆風を受けるのぶや羽多子がいたたまれない…。誰も間違ったことを言っていないだけに、見ていて苦しくなってしまう。明日の放送で、今週の放送にどう区切りをつけるのか、見届けたい。
(文・野原まりこ)
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