旭を絶対的に信じている望月(筒井道隆)

ドラマ『あなたを奪ったその日から』第6話©カンテレ
ドラマ『あなたを奪ったその日から』第6話©カンテレ

 望月と旭が食品事故について話す姿を目撃した紘海は、望月に近づく。彼と旭は、学生時代からの付き合い。歳は一緒だが、望月は一浪のため先輩後輩の関係だった。現在は、執行役員として旭のそばで働く、懐刀といったところだ。

 望月はいい人そうな雰囲気を醸し出しているものの、「YUKIデリ」時代からずっと旭の隣にいたこともあり、かねてより怪しい人物のひとりとして数えられていた。だが、鷲尾だけ転職が叶わなかった件を含め、旭の側近にしては知らないことがあまりにも多い。

 旭が言うことは絶対的に信じている望月。紘海が食品事故の件で旭を批判すると、「旭さんはそんな風に悪く言われる人じゃない」と反論する。「旭さんには何の責任もない」「あちらのご家庭で混入した可能性もあるし」と続けた望月は、どこか「子どもに何かあったら大人の責任」と発言した旭の無情さを彷彿とさせる。

 望月が旭のことでつい熱くなるのは、旭を誤解してほしくないからなのだろう。口下手だが、旭は昔から信頼できる人だという。個人的には、旭と望月の上下関係の強さが気になるところ。上司と部下だからというのもあるが、望月は旭になにか大きな恩でもあったりするのだろうか。

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