美海(一色香澄)の初恋
さて、第6話の癒しのシーンといえば、美海の初恋だろう。駅員の柊大地(小林虎之介)をみた瞬間に、ふわっとやわらかい風が吹いたのは、恋の始まりを予感させた。不審者に遭遇した美海を保護してくれたのが大地だったというのも、心をくすぐるポイント。
会話を続けたくて話を引っ張るのも、名前を聞けずに別れるのも、なんだか甘酸っぱくて浄化される。
美海の恋の行方も注目どころだが、紘海が旭の会社で働いていることが砂羽にバレてしまった。砂羽のなかで旭、望月、紘海が線で繋がってしまった以上、紘海のこれから先の命運は砂羽が握っているといっても過言ではない。どこかで綻びが生じるとしたら、きっと砂羽が発端となるのだろう。
また、今回旭が美海の姿を見ることはなかったが、近くにいる限り、二人がいつ顔を合わせたとしても不思議ではない。さまざまな人たちが出会ったことで、一気に風向きが変わってしまった。紘海と美海の生活も、刻々と「終わり」に近づいているのかもしれない。
【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
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