“声”も魅力的なべらぼうキャストたち
そんな前向きな性格がまた魅力的な人を引き寄せるのだろう。狂歌会には年齢、性別、身分を問わず、個性豊かな才能が集まっている。
蔦重と狂歌会に参加した次郎兵衛(中村蒼)が思わずクスッと笑う歌を詠んだ朱楽菅江(浜中文一)は、南畝、唐衣橘洲とともに狂歌三大家と称された人物。実は第3話で蔦重が「一目千本」を配布するために訪れた湯屋の主人として登場していた元木網(ジェームズ小野田)も、南畝や朱楽と一緒に狂歌会を牽引する存在だ。
さらに声優で歌手の水樹奈々が演じていることで話題となったのが、元木網の妻・智恵内子。夫とともに湯屋を営む傍ら、女性狂歌師の第一人者として活躍した。ちなみに岩戸屋役の中井和哉も『ONE PIECE』のロロノア・ゾロ役やアニメ『銀魂』の土方十四郎役で知られる人気声優だ。
近年は地上波のドラマでも声優が起用されるケースが相次いでおり、話題になることもしばしば。彼らは人気のみならず、声だけでも様々な表現ができる演技のスキルを兼ね備えているため、俳優としても求められるのは納得だ。
特に滑舌の良さが必要とされる時代劇とは相性がいい。そのため本作には他にも、地本問屋のメンバーに村田屋役の松田洋治、奥村屋役の関智一、松村屋役の高木渉ら豪華声優陣が多数出演している。