幸福感に包まれる“初夜”の描き方

『波うららかに、めおと日和』第6話 ©フジテレビ
『波うららかに、めおと日和』第6話 ©フジテレビ

 ラブストーリーにおける“初夜”というのは、もっと濃密…というかセンシティブな感じで描かれることが多い。ただ、『めおと日和』の場合は、主題歌の雰囲気も相まって、幸福感に包まれ、盛り上がるシーンになっていた。SNS上でも、「初夜おめでとう!」などの声が上がっており、視聴者がわりとポップに2人の初夜を受け入れているのが分かる。

 また、“ピュア”を売りにしている『めおと日和』のような作品の場合、あまり生々しい描写は求められていない。そのため、なつ美と瀧昌が初めて接吻をした時も、なつ美が酸欠で倒れてしまったりと、クスッと笑える部分を用意していた。初夜の様子も具体的には映さないあたりが、本作のトーンにマッチしたナイスな演出判断だったように感じる。

 これまで、ピュアすぎるくらいにピュアな関係だった2人。初夜を迎えたところで、ドギマギする部分は変わらないのかもしれない。でも、第7話では、ちょっぴり心の距離が縮まったなつ美と瀧昌の姿が見られるだろうか。どのような感じで始まるのか、今から楽しみでならない。

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