山田涼介”真田”が可愛すぎる…下手な変装に隠れた本心とは? 『ダメマネ!』第8話考察&感想レビュー【ネタバレ】

text by あまのさき

川栄李奈主演のドラマ『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』(日本テレビ系)が現在放送中。本作は、毒舌の新人芸能マネージャーが崖っぷちタレントたちのために奔走する人生リベンジコメディ。今回は、第8話のレビューをお届けする。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 感想 レビュー】

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黒い影の裏側で燃え盛る恋模様

『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第8話©日本テレビ
『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第8話©日本テレビ

 別のタレントの恋愛スキャンダルに差し替えられたはずの隅田川道子(=神田川美和/川栄李奈)と真田祐士(山田涼介)の熱愛報道が、世に放たれてしまった。第一報では道子の正体には触れず、矛先は真田を担当していたマネージャーの玲子(吉瀬美智子)及びTOYOプロダクションに向けられていた。

 当然、記事の執筆者は記者の水島(岩崎う大)だ。自分を利用した玲子への腹いせで、彼女を悪者として切り取り、文章にしたのだろうか。

 しかしその後、謹慎となった玲子に代わって、犀川(安田顕)が芸能1~4部の部長になったことが明らかになる。そうなると、自身の出世のために、犀川が玲子を標的にさせた可能性が高い。どこまでも食えない男だ。

 報道が過熱するなか、真田は犀川の提案で、かねてから憧れていた黒島監督の映画に参加するためにフランスへ行くことに。それを伝えるために、真田はわざわざ道子に会いにやって来る。

 状況が状況だから電話で済ませたって良さそうなものなのに、真田にとって道子はそれほど大事な存在なのだ。あの下手な変装も、落ち込んでいるかもしれない道子を励まそうという気持ちがあったのかもしれない。そう考えると、どんどん真田がかわいらしく思えてくる。

これは偶然なのか、罠なのか

『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第8話©日本テレビ
『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第8話©日本テレビ

 ところが、ついに道子が17年前に“オオサンショウウオ事件”を起こした天才子役の神田川美和であるという報道が出て、道子改め美和はマスコミに追われることになってしまう。そんな美和に、犀川は和田(橋本じゅん)の環境保護CMを成功させるよう指示を出した。

 ただのCM撮影かと思いきや、その保護団体のメンバーのなかに、美和が死なせてしまったオオサンショウウオの翔太朗くんを育てていた張本人の姿が。まさか犀川がこのことを知らなかったはずがない。

 久しぶりのCM撮影に鼻息を荒くする和田は、勝手に川に餌をまくなど、禁止行為を連発。しまいにはとってはいけない植物を片づけてしまったことがSNSで拡散され、大炎上してしまう。CMはご破算となり、謝罪へ赴いた美和を待っていたのは、元女優の朝倉紫乃(寺島しのぶ)だった。

引退を余儀なくされた2人の天才女優

『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第8話©日本テレビ
『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第8話©日本テレビ

 紫乃は当時、美和とのW主演映画の公開を控えていたが、事件が起きたことでお蔵入りに。それでも美和を批判するのではなく、12歳の子どもにすべての責任を押し付けるのもどうなのか、と疑問を呈したことで立場を悪くし、マスコミに追われるようになってしまった。

 そんな紫乃が美和に言う、「相変わらずすべてが芝居」「それじゃ届かない」という言葉は重い。

 きっと彼女だけが、当時の世間の空気に飲まれることなく、自分の言葉で自分の意見を述べたから。しかし、2人の天才女優は、空気を敵に回し、結果的に引退を余儀なくされた。

 犀川は美和に、和田の一件をおさめるべく、“空気”を味方にする謝罪会見を行うよう命じる。最初こそ謝罪に徹していた和田だったが、記者たちからの質問が美和に及び、心ない言葉が投げかけられると、抑えきれずに怒りを露わにしてしまう。

 世間の空気は味方にできずとも、いまの美和には、美和のために他人に怒ってくれる人がいる。それは、美和にも響くものがあったはずだ。

暴かれ始めた真実、まだ終わらない物語

『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第8話©日本テレビ
『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第8話©日本テレビ

 和田を下がらせるために、美和は壇上に上がった。彼女にこそ話を聞きたかった記者に煽られ、コメントを出さざるを得ない状況のなか、犀川から渡されていた紙を開くも、白紙。

 美和は自分の言葉で、「まずは過ちと向き合い、きちんと理解したうえで、改めて反省の機会をいただければと思います」と絞り出すように語った。たしかに自分の言葉ではあったけれど、これではまだ、美和に世間の空気は味方してくれないだろう。

 終盤、美和がマネージャーになったのは、紫乃を芝居の世界に戻すためだったことが明らかになる。保護団体の活動に参加し、自身の過ちと向き合った先に、美和がやりたいこと。果たして、紫乃はそれを受け入れてくれるのだろうか。

 同時に、美和のもとへやってきた玲子から、美和に関する一連のリークが犀川によるものだと聞かされる。さらに、次回予告には犀川のことを「お父さん」と呼ぶ女子高生も登場…? 残り2話にして、まだまだ気になるトピックスが山積みだ。最後まで目を離せそうもない。

【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

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【了】

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