中沢元紀“千尋”がトレンド入り! NHK朝ドラ『あんぱん』北村匠海“嵩”に激怒した理由とは? 視聴者泣かせの名演技に注目
今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第54話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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千尋(中沢元紀)が打ち明けた思いとは
嵩(北村匠海)が入隊して2年後の夏。3年ぶりに再会した千尋(中沢元紀)は、海軍の士官になっていた。京都帝国大学で法律を学んでいた千尋は、周囲の学生が海軍予備学生に志願したことで、流されるように自分も海軍に入隊したという。
5日後に駆逐艦に乗り、敵船に爆雷を投下すると落ち着き払って話す千尋に、嵩はショックを受ける。千尋は、日本や大切な人を守るためならば命は惜しくないと決意を固めていた。そして新聞記者をしていた父・清(二宮和也)の日誌を嵩に差し出す。
嵩は最後に千尋に何かしたいことはないかと問うと、シーソーに乗り、のぶ(今田美桜)に会いたいという。そして幼い頃から抱いていたのぶへの気持ちを告白し、みすみす他の男にのぶを渡してしまった嵩を責め、生きて帰れたらもう誰にも何にも遠慮せず、のぶを自分のものすると宣言する。
そして、戦争がなかったら愛する国のために死ぬより愛する人のために生きたいと胸の内を打ち明ける。そんな千尋に嵩は、生きて帰って来い。そして自分の人生を生きろと激励するのだった。
長らく隠されてきた千尋の思いが爆発し、多くの視聴者が中沢元紀の芝居に胸を打たれた第54話。放送終了後のXは“千尋”一色に染まり、トレンド入りを果たした。
「学徒出陣だと思ってたら志願兵!?信じられない…」「千尋が涙を流さなかったことでその覚悟がより鮮明に伝わってきて、こちらの涙が止まらなくなりました」「嵩と千尋の熱すぎる兄弟愛に号泣」「『戦争が終わったら』じゃなくて『戦争がなかったら』なの、この戦争が終わる時自分はいないことを千尋が悟っているようで悲しい」「最後にシーソー乗りたいとかのぶへの想いとか最後に吐き出して涙」「楽しみだけど明日の回を見るのが辛いね。」
「戦争がなかったら」…。嵩のみならず千尋、健太郎(高橋文哉)、豪(細田佳央太)など、多くの若者が戦地へ駆り出された。戦後80年となる2025年。『あんぱん』は、我々に深い学びを与えてくれる。
(文・野原まりこ)
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