「アドリブの多さも見どころ」ドラマ『北くんシェア』主演・本田翼が明かす、笑いが絶えなかった撮影の舞台裏。単独インタビュー

text by タナカシカ

本田翼×志田未来×岩瀬洋志×増子敦貴の4人が織り成すドラマ『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』が、7月1日(火)より放送がスタートした。今回は、本作で主演を務める本田翼さんにインタビューを敢行。アドリブ満載だったという撮影の裏話や、本作の見どころをたっぷりお聞きした。(取材・文:タナカシカ)

本田翼が語る北くんの沼ポイント

本田翼 写真:Wakaco
本田翼 写真:Wakaco

―――本作は、本田さん演じる主人公・浅田南をはじめとする3人が、年齢や性別を問わず人々を惹きつける真中北(岩瀬洋志)こと北くんに恋をする、少し変わったラブストーリーです。北くんが多くの人に愛される理由は、どこにあると感じましたか?

「北くんの最大の魅力は、全人類が好きな顔ではないかと! それに加えて、自分のペースで生きているところや、さりげない包容力もあって…そこが人を沼らせる理由だと思います」

―――北くんを演じた岩瀬洋志さんとの掛け合いの中で、キュンとした瞬間はありましたか?

「そうですね、やっぱりニコッとされると南としてはキュンとしちゃいますね(笑)」

―――本田さんが心からそう思っているのが伝わってきます。

「岩瀬さんは北くんとして、とても優しい表情で微笑みかけてくれるので、南として素直に反応していると思います」

「バチバチ感は忘れない」
ライバルとしての絶妙な距離感

本田翼 写真:Wakaco
本田翼 写真:Wakaco

―――いまや“推し活”は社会現象とも言える盛り上がりを見せていますが、本田さんは漫画やゲームがお好きということもあり、“推し活”文化は身近に感じられたのではないかと推測します。作中で、“推し活仲間”でもある比留間東子(志田未来)や、西野悠(増子敦貴)とのやり取りの中で、意識されたことはありますか?

「3人とも同じ人を推してはいるけれど、北くんを取り合う関係なので、根本的には“ライバル”なんです。どんなに仲良くなっても、ライバルであることは忘れてはいけないと思っていて。だからこそ、バチバチ感は常に意識していました。多分、私たち“同担拒否”なんだと思います(笑)」

―――そんな同担拒否の3人が北くんをシェアするという設定は、一見ライトに聞こえますが、実際には独り占めできないという葛藤や、複雑な感情をどう捉えるかが、演じる上で重要なポイントだったと思います。

「もちろん、理屈で考えれば嫉妬は絶対にあると思います。でも私は、むしろこの関係性を前向きに捉えていました。北くんと一緒に過ごせる曜日があらかじめ決まっているというのは、とても合理的で、現代のライフスタイルに合っているようにも感じたんです。

例えば、毎日連絡を取り合うのが負担になる時期もあると思うのですが、そういうときに決まったタイミングで会える関係性って、かえって心地よい距離感かもしれないなと。だからこそ、このスタイルも“あり”なんじゃないかと思って演じていました」

笑いが絶えない撮影現場

本田翼 写真:Wakaco
本田翼 写真:Wakaco

―――合同取材ではみなさんの仲の良さが伝わってきましたが、共演者の方々との撮影はいかがでしたか?

「皆さん本当に個性豊かで、楽しい方ばかりでした。岩瀬くんは、マイペースなんですが、そこに“北くんっぽさ”があって魅力なんですよね。西野役の増子敦貴さんは、変化球を投げてくるので4人で取材のときも、『どんな答えが出てくるんだろう』とワクワクしちゃいました」

―――とても楽しそうな現場ですね。本田さんと志田さんは本作が初共演とのことですが、初対面からすぐに打ち解けられましたか?

「はい。最初はクールな印象の方だと思っていたのですが、実際はすごく話しやすかったです。ここまで仲良くなれたのは、志田さんのお人柄の良さだと思います。あと、志田さんって実は隠れオタクで…最近はFRUITS ZIPPERにハマってるらしいです」

―――隠れオタクということは、隠しているのでは…?

「あ、そうですね(笑)」

自由な掛け合いが生んだアドリブ劇

本田翼 写真:Wakaco
本田翼 写真:Wakaco

―――本作の撮影では、「アドリブが多かった」とのことですが、現場はどのような雰囲気だったのでしょうか?

「本当に多かったです。もちろんセリフはちゃんとあるのですが、北くんを取り合うシーンでは特に多いですね。でも、そうすると自分のセリフが飛びそうになるんです(笑)。そんなとき、志田さんがしっかり受け止めてくれて、『あ、そうだった!』と自分を立て直せて本当に頼りになる存在です」

―――信頼関係があってこそアドリブが成立するんですね。

「そうですね、お互いに信頼しているからこそ自由にやれますし、『あ、今セリフ飛んだかも?』という時もお互いにフォローし合えるんです。北くんを取り合っている場面は特に、台本にないことをたくさん言っているので、注目して観ていただきたいです」

―――カメラで抜かれていないときもアドリブを入れていたのでしょうか?

「カメラの向こう側でも『ここ、使ってくれるかな?』って思いながらアドリブを入れてました(笑)」

―――監督や脚本家の方から、アドリブについて何か指示はありましたか?

「特に細かい指示はありませんでしたが、『アドリブは自由に入れていいですよ』と、最初に言っていただけたので、のびのびと演じることができました!」

(取材・文:タナカシカ)

【作品情報】

火ドラ★イレブン『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』
2025年7月1日(火)スタート
毎週火曜よる 11時~11時30 分(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
【出演】本田翼 志田未来 岩瀬洋志 増子敦貴
おいでやす小田 髙塚大夢(INI)横溝菜帆 橋本和太琉
羽野晶紀 マギー 小沢真珠/萬田久子
【原作】榊こつぶ「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」
(双葉社 JOUR COMICS)
【脚本】荒井修子
【音楽】jizue
【主題歌】CENT(セントチヒロ・チッチ)「ラブシンドローム」(Victor Entertainment)
【演出】星野和成 加藤綾佳 池田千尋 佐々木詳太 小林和紘
【プロデューサー】永富康太郎 中山ケイ子 長部聡介 溝口道勇
【制作協力】FCC
【制作著作】カンテレ

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【了】

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