考察班は見抜いていた…「唐傘小僧」の正体が視聴者から大絶賛だったワケ。ドラマ『放送局占拠』第4話考察&感想【ネタバレ】
櫻井翔主演“占拠”シリーズの第3弾『放送局占拠』(日本テレビ系)が放送中だ。警視庁の立てこもり犯罪対策班「BCCT」に出向した武蔵三郎(櫻井)の前に、武装集団が再び襲来。放送局を舞台にしたタイムリミットバトルサスペンスだ。今回は第4話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
——————————
菊池風磨演じる大和の目的とは?
武蔵たちが、放送局に立てこもる「妖(あやかし)」たちと対峙しているのと同じころ、大和耕一(菊池風磨)は、伊吹裕志(加藤清史郎)を脅して、クリーニング店・店主の間崎(谷川昭一朗)と、移送中に鉢合わせた娘の菖蒲(北村優衣)を拉致・監禁した。
そもそも、なぜ間崎を拉致する必要があるのか。彼が遺体処理をする裏社会の始末屋「のっぺらぼう」だとは言うが、大和とどんな関係があるのか。伊吹が問うと「奪ったんです。私の大切な人を…」という。
2年前、占拠中に追い詰められた大和は、山城琴音を追ってこの世を去ろうとしていた。しかし、武蔵に止められて刑務所へ。その後、抜け殻のように生きていた大和の前に“あの人”が現れた。
「あの人に会って、私はもう一度鬼になりました」「伊吹刑事、あなたにも深く関係がある人です。時が来たらお教えしましょう」と述べた。
あの人とは一体誰なのか。電話をしていた輪入道なのか。あの人が大和にのっぺらぼうの存在を教えた? となると、琴音と何か関係が?
のっぺらぼう、傀儡子、あの人…謎深まる
今回、ラストシーンは驚きの展開となった。「叫び声が聞こえた」との通報で、警察官が拉致現場にやってきた。絶体絶命のピンチが訪れる中、なんと菖蒲が拳銃で警察官を射殺。当初は怯えていた彼女だったが、みるみる表情が変わり「あの男なんかじゃない。のっぺらぼうは、わ・た・し」と告白した。
ということは、間崎が運ばれるのを目撃したのは、偶然ではないということか。脱獄した大和が、自分たちのもとに来ると予測していた?
そんななか、放送局でも動きがあった。裕子(比嘉愛未)が「妖」のリーダー・般若に占拠の目的を問うと「まだ言えません。でも、あなたには最後まで見届けてもらいます。なぜ私が般若になったのか」と答える一幕があった。これまでの流れを見ても、般若が裕子と知り合いの可能性は高い。裕子が勤務する病院の関係者や患者、その家族か…。果たして。
物語の終盤、現・都知事の大芝三四郎(真山章志)が、あの人=傀儡子(くぐつし)の存在を明らかにした。般若も裕子に「ひとつだけヒントをお教えしましょう」「我々の目的は傀儡子です」と述べていた。監禁されている都知事候補・沖野聖羅(片岡礼子)が何か知っているようだったが、傀儡子は大和とも関係してくることなのか。
考察班には即バレ? 駿河太郎の出演
70キロの重りが入ったタライが頭に直撃する「タライ落とし」の下で震えていた人質の大芝。彼は、武蔵たちによって、建設会社との官製談合と、それの告発に動いていた秘書・小笠原寧々の殺害を暴かれた。ここで、彼に恨みを持っていた唐傘小僧の正体が明らかに。唐傘小僧は、寧々の夫・舷太だった。
「お前は俺の妻を…。俺たちの幸せな未来を奪ったんだ!」と怒りをぶつける舷太だったが、タライが落下するギリギリのところで大芝を助けた。生き延びて安堵する大芝に、舷太は「簡単に死ねると思うなよ」と告げた。
今回のサプライズキャストは、舷太を演じる駿河太郎。笑福亭鶴瓶の息子である駿河は、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』(2011)でヒロインの夫・川本勝役、日曜劇場『半沢直樹』(TBS系、2013)で湯浅威役、『地面師たち』(Netflix、2024)で真木悠輔役を演じるなど、多くのヒット作にも出演している名優だ。
ただ、今話のサプライズキャストは、大方の予想通りだったようだ。本人も公式コメントで触れていたが、面から見えるあごが特徴的で、多くの考察班が、唐傘小僧=駿河と予想。その説は、駿河の耳にも届いていたという。
SNSを覗くと、同じく唐傘小僧=駿河と考えていた人が多く「予想通り」「考察班すごい」とのコメントが。また、駿河の出演についても「演技上手い」「イケメンすぎる」との反応があった。
【著者プロフィール:浜瀬将樹】
1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
TVerにて無料配信中
【TVer】
放送回まで全てHuluで配信中!
【関連記事】
・【写真】考察班が見抜いた「唐傘小僧」の特徴とは? 貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『放送局占拠』第4話劇中カット一覧
・ともさかりえが“土9”に降臨…“占拠”シリーズが人気を集めるワケ。ドラマ『放送局占拠』第3話考察&感想レビュー
・“青鬼に”ゾクゾク…菊池風磨が“占拠”シリーズに不可欠なワケ。ドラマ『放送局占拠』第2話考察&感想レビュー
【了】