原西孝幸の演技に称賛の声…「少年漫画みたい」視聴者を引き込んだシーンは?ドラマ『放送局占拠』第7話考察&感想【ネタバレ】

text by 浜瀬将樹

櫻井翔主演“占拠”シリーズの第3弾『放送局占拠』(日本テレビ系)が放送中だ。警視庁の立てこもり犯罪対策班「BCCT」に出向した武蔵三郎(櫻井)の前に、武装集団が再び襲来。放送局を舞台にしたタイムリミットバトルサスペンスだ。今回は第7話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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菊池風磨“大和”を追放した理由は?

『放送局占拠』第7話©日本テレビ
『放送局占拠』第7話©日本テレビ

 般若・伊吹裕志(加藤清史郎)は、意見の食い違いを理由に青鬼・大和耕一(菊池風磨)を「妖(あやかし)」から追放。冷凍倉庫に監禁し、武蔵にこう語りかけた。

 「『目の前の人を守る』。それが三郎さんの正義でしたよね。大和耕一は果たして本当に守る価値のある人間なのでしょうか。あなたの正義を確かめさせていただきます」。

 武蔵は天草樹(曽田陵介)と共に大和を探し始めるが……。

 そもそも、伊吹はなぜ大和を追放したのか。意見の食い違いとは?それは、輪入道の死が大きく関わっていた。

 輪入道の正体は、第1話で武蔵と対峙したバスジャック犯・八丈豪(FUJIWARA・原西孝幸)だった。そんな八丈は「妖」のムードメーカーで、何かと暗くなるメンバーを明るく照らす、なくてはならない存在だった。そんな彼がこの世を去ったのだ。

 テレビ局占拠前、監禁していた「のっぺらぼう」の大野原菖蒲(北村優衣)と地内実篤(谷川昭一朗)が爆弾を盗んで脱走したことがあった。八丈が追いかけると、二人が爆弾の入ったバッグを投げてきた。安堵したのも束の間、近くにいた警察官に「助けてください。あの人、爆弾持っています!」と言われ、今度は追いかけられるかたちに。逃走するなかでバスに入り、そこで武蔵と対峙。追い込まれた結果、爆破スイッチを押して亡くなった。

 「妖」たちは悲しみに暮れるなか、のっぺらぼうを捕らえた。これまで「殺人はしない」という大和との約束を守っていた伊吹であったが、捕らえた二人に銃口を向ける。「その引き金を引いたら、あなたを『妖』から追放します」という大和の制止を振り切り、二人を射殺した。

 伊吹は「『妖』のリーダーは俺だ。あなたのような甘い考えでは世の中は変わらない」、「大和耕一を『妖』から追放します」とし、大和を追放したのだった。

視聴者から好評だったあの芸人の演技

『放送局占拠』第7話©日本テレビ
『放送局占拠』第7話©日本テレビ

 今回、長らく伏せられていた輪入道の正体が、八丈だと明かされた。気づいていた視聴者もいれば驚く視聴者もおり、SNSでは大いに盛り上がった。そんななか、特に視聴者から好評だったのが原西の演技である。「妖」のムードメーカーである八丈と、原西の親和性が高かったのだ。

 メンバーが拳銃を吟味するシーンでは、八丈が「ほんなら俺はこれでいくわ」と水鉄砲を持ってポーズ。メンバーに水をかけて遊ぶだけでなく、難しい表情をしている伊吹にも発射した。さらに「伊吹、何を辛気臭い顔してんねん。俺らはお前にかけたんや。必ず成功させるで!」と肩を組むと、伊吹は笑顔になった。一瞬であったが、八丈の人柄がよく分かるシーンであった。

 今回、そんな八丈を演じた原西について、SNSでは「演技良かった」「うまい」とのコメントが。今後も俳優としての仕事を期待する書き込みも多くあった。

かつての敵が…胸が熱くなる漫画的展開

『放送局占拠』第7話©日本テレビ
『放送局占拠』第7話©日本テレビ

 話を戻そう。武蔵と天草は、冷凍倉庫に監禁されていた大和を発見。しかし、そのときすでに凍死寸前で意識を失っていた。

 武蔵の決死の心臓マッサージもむなしく、彼はこの世を去った。それを見ていた伊吹は「こうなることは彼自身も覚悟していたはずです。我々は青鬼を超える存在になったんです」と中継を切った。

 あの大和が死んだ……。本部はもちろん伊吹以外の「妖」のメンバーもショックを受けるなか、防犯カメラが停止したことを確認した武蔵が「もういいぞ」と声をかけた。すると「うまくいきましたね。武蔵刑事」と大和が返答。なんと、大和は生きていた!伊吹をだますため、二人で芝居を打ったのだ。

 救急車の中で、大和から「伊吹刑事は危険です。これから大勢の命を奪うつもりなんです」と聞いた武蔵は「大和、俺と来るんだ。般若を生み出したのは俺たちだ。伊吹を止めるぞ。俺とお前で」と彼の胸ぐらを掴んだ。すると、「面白いですね。武蔵刑事」と大和。かつては敵だった二人がタッグを組んだ瞬間だった。

 この胸熱展開のオンパレードに視聴者も大興奮。SNSでは「大和生きてた〜!」「(共闘は)少年漫画みたい」「エモい!」とのコメントが。

 ……こうして期待も膨らむなかだが、なんと次週は放送休止。9月6日まで放送を待つことになった視聴者からは「(武蔵風に)嘘だろ」「耐えられない」と阿鼻叫喚の声があがった。

【著者プロフィール:浜瀬将樹】
1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。

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【了】

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