ホーム » 投稿 » ドラマ » アラフォー世代がどハマり…その理由は? ドラマ『真夏のシンデレラ』徹底考察。胸キュンセリフ&前半のあらすじを解説 » Page 2

観れば観るほど癖になる王道のストーリー

間宮祥太朗
間宮祥太朗Getty Images

本作が妙にクセになるのは、登場人物それぞれの一筋縄ではいかない恋愛模様が描かれているのに加えて、どこか懐かしい平成の王道感のある展開も理由だろう。

健人は夏海のためにプロジェクションマッピングを用意したり、夏海が東京でスマホを紛失しても健人と会える奇跡的な出来事だったり。

また、夏海の弟・海斗(大西利空)のハラハラさせられる展開では土下座を、愛梨(吉川愛)に思いを伝える手段が花束だったりと、展開や細かな設定にツッコミどころはあるものの、“全部夏のせい”にしたくなるような清々しさも理由の一つ。

さらに、健人の「好きな人のことならいくらでも待てるし、どこまでも探しに行ける」「好きだよ。夏海のことが好き」という直球ストレートなセリフが一周回って新鮮に響く。

フジテレビ系のラブストーリーといえば、手話や聖地巡礼などでも大きく注目を集めた『silent』(2022年10月期)が記憶に新しい。

『silent』の脚本を手がけたのは、市東と同じ「フジテレビヤングシナリオ大賞」第33回で大賞を受賞した生方美久。現在のアラサー世代の脚本家の活躍には目覚ましいものがある。

1 2 3
error: Content is protected !!