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「笑わせるためにやりました」
各回のサブタイトルについて

写真:武馬怜子
写真武馬怜子

―――『トキコイ』は、衣装やガジェットも含めて古い世界観の中に未来の要素が入った“レトロフューチャー”を意識していると感じました。これはあらかじめ決めていたのですか?

「レトロフューチャーは僕が好きな世界観でもあるし、そもそもタイムパトロールっていうタイトル自体が、過去に構想された未来のようなもの。SFと、出来れば可愛げみたいなことを両方やれたらいいなって思って、レトロフューチャーにしようと。ただ、相談するよりも以前に(監督の)山岸聖太さんもそう思われてたみたいでした」

―――『トキコイ』は、各回のサブタイトルに、既存の映画のタイトルをもじっていますが、脚本を書いた後にタイトルを決めているのでしょうか?それとも、まず使いたい映画があって、そのタイトルになぞらえて話を盛り込んでいくのでしょうか?

「基本的には、内容を書いてからタイトルをつけています。引用する映画は、映画の内容とドラマの内容にも即しているものを選んでいます。6話『バック・トゥ・ザ・エイティーズ』、8話『サマータイムパトロール・ブルース』なんかはまさにそうです。でも、タイトルだけをお借りしているものもあります(笑)。

最初は、プロデューサーの岡光寛子さんを笑わせるために1話に『アバウト・タイムパトロール』ってつけたら、笑って下さったので、2話からもそういう風に書いて。監督も面白がってくださって、ロゴも変えようかって」

―――上田さんがプロデューサーを笑わせるためにやったものなんですね。

「笑わせるためにやりました。(笑)でも、途中から真面目にリストを作って組んでいきました」

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