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「王道のジャンルをやってみたい」
次なる目標について

写真:武馬怜子
写真武馬怜子

―――SFに限らず、近年観た作品でお気に入りのものはありますか?

「お笑いとか、バラエティをよく観ます。というのも、世間でブームとされているジャンルの表現って面白いから。バンドブームの頃はバンドが面白かったし、今はお笑いブームだからバラエティが面白い。お笑いコンテストは今流行っているものの最高峰みたいな感じだから観ちゃいます。

でも、僕は自分の作品が好きなんです。世間で流行っているものも面白いとは思うけど、僕の好みがちょっと変わっているのか、バチンってハマるものが来ないから、自分で作っている。だから演劇でも、自分の劇団の作品がやっぱり面白いと思ってしまいますね。

こんなこと言ったら良い印象じゃないと思うけど…。でも、最近観た中では、タイムループものだと、映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(2022)が面白かったですね」

―――では、最後の質問です。今後作ってみたいドラマ作品の構想はありますか?

「学園ミステリーとか、刑事ものとか、王道のワクワクするジャンルもやってみたいです。例えばNetflix等で盛り上がる作品って、超王道ジャンルを、スタイリッシュかつ斬新な撮り方で刷新しているものなので。王道のジャンルがやっぱ強いなと。

先日、僕の劇団で推理ものをやった際、すんなり上手く書けたというより、何とか頑張って仕上げたなという感覚だったんです。でも、ミステリーっていうジャンル自体が強いおかげでその舞台は盛り上がって、王道の凄さを再確認しました。王道の中で新しい手触りを作ることは、これまであまり挑戦したことがなかったので、ぜひ試してみたいです」

(取材・文:あさかしき)

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