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「泥臭くてもいいから作品にしがみつく」ドラマ『ダブルチート Season2』主演・市原隼人インタビュー。俳優人生を語る

text by 斎藤 香

テレビ東京×WOWOW共同製作連続ドラマ『ダブルチート 偽りの警官 Season2』が6月29日(金)より放送・配信が開始した。本作の主演を務める市原隼人にインタビューを敢行。詐欺師という難役を演じる上で生じた葛藤、嘘のないまっすぐな俳優人生について、たっぷり語ってもらった。(取材・文:斎藤香)

市原隼人が本番前に感じる強烈な孤独感

写真:Wakaco
写真:Wakaco

―――今回Season2から参加するにあたり、どんなことを感じましたか?

「すでに構築されていた現場の空気感がありますから、そこに途中から入る難しさや緊張感はありました。でも『ダブルチート』のチームが、Season1から作品の世界をしっかり作り上げてきたからこそ、地上波ではできないことがSeason2としてWOWOWドラマでできたと思うので、『ダブルチート』の世界を熟知したスタッフとともに、作品の世界を掘り下げられたことは喜びです」

―――監督とはディスカッションをされたのでしょうか?

「撮影に入る前に第1話から最終話まで、脚本を見ながらかなり深いところまで話し合いました。監督の演出は迷いがありませんし、照明、音声さんなどの技術スタッフの皆さんも役者のことを考えて寄り添ってくれる現場だったので、安心して芝居ができました。でも本番が近づくと、どうしようもない孤独感に襲われることもありました」

―――それはどのような感覚なのでしょうか?

「役に自分が引っ張られて巻き込まれるような気がしてしまうんです。これは誰にも理解していただけないかもしれません。田胡という複雑な人物を演じる自分だから感じることだと思います」

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