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「田胡悠人にも彼なりの信じる道理がある」
詐欺師という難役について

写真:Wakaco
写真:Wakaco

―――Season2は、ハードなクライムサスペンス作品です。オファーを受けられたときのお気持ちを教えてください。

「最初に脚本を読んだとき、田胡悠人は、かっこいい男ではないし、生き方も褒められたものではないけれど、生々しい存在感を感じました。人間が生きていく上での、痛み、苦しみ、強さ、覚悟、色々なことを感じさせる魅力的なキャラクターです。

でも次第に、このドラマで描かれる“正義”は、ある一線を超えてしまうと“正義”とは何なのかがわからなくなってしまうような怖さがあると感じました。田胡悠人にも彼なりの信じる道理があって、その一線を超えるか否かというギリギリラインに立っている男。だから“これは難役”になると悩みました」

―――田胡悠人は詐欺師ゆえに、本当の自分を隠し続けているので、何が本当で何か嘘なのかわからない感じがありますね。

「田胡は会話が巧みですし、話術で自分のペースに引き込んでいく力があります。そういう面白さもありますが、常に暗闇からひとつの答えを探し出そうとしている感じもするんです。

その答えを見つけるために詐欺師を演じているのか、それとも根っから人を騙す詐欺師なのか、詐欺師にならなければいけない事情があったのか…そんな風に人を惹きつけ、翻弄させるキャラクターなので、とても難しいと思ったんです」

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