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野村周平「むしろ女好きの夢川の方が俺に近い」ドラマ『REAL 恋愛殺人捜査班』W主演・野村周平&塩野瑛久インタビュー

実際に起きた有名殺人事件をモチーフとしたドラマ『REAL 恋愛殺人捜査班』が7月5日(金)よりFODにて独占配信される。今回は、W主演を務めた野村周平さん、塩野瑛久さんにインタビューを敢行。バディを演じるお互いの印象から、撮影中のエピソード、幼少期の恋の思い出など幅広くお話を伺った。(取材・文:あさかしき)

野村周平「殺した側が悪いのか、殺された側が悪いのか考えながら撮影した」
“実際の事件”をもとにしたという作品テーマについて

写真:Wakaco
写真:Wakaco スタイリスト:清水奈緒美 ヘアメイク:矢口憲一

―――本作において、真面目で不器用ながらも偏見のない純粋な観察眼で事件を解決に導く“大儀見壮真”と、自称・恋愛マスターで多くの女性との交際経験があり、女性との聞き取り調査でその力を発揮する“夢川幹也”をそれぞれ演じられています。ご自身が演じた役との共通点や、共感できるところはありましたか?

野村周平(以下、野村)「俺はないです(笑)。今回の大儀見という男は、一見、真面目そうに見えるのに、上司にストーカーをしてしまうという設定で、共感できちゃうとマズイ部分もあるので。ただ、『自分の職務を真面目にしっかりこなす』という部分は、役者としての自分と重なる部分でもあるので、意識して演じました。イメージのことで言えば、むしろ女好きの夢川の方が俺に近いと思いました。でも、もし俺が夢川を演じていたらそのままのキャラクターで面白くならなかっただろうから、この配役で良かったと思っています」

塩野瑛久(以下、塩野)「僕も、どちらかというと真面目な大儀見の方が自分に近いと感じていました。だから、お互いに反対のキャラクターを演じることは、なんて面白いんだろうと、撮影前から思っていました。夢川は本物の愛だとか、そういうものはあまり信じていないように見えるので、そういうところは共感というか、気持ちが分かる部分です」

―――本作で起きる事件はすべて恋愛のもつれを起点としています。劇中での事件の被害者や犯人に共感、同情する気持ちが沸くことはありましたか?

塩野「僕は登場人物で一番共感できるのが夢川で、なんならそれ以外の登場人物にはまったく共感できなかったです(笑)」

野村「共感できると言ってしまったら、犯罪を起こす可能性があるとみなされそうで、イエスとは言いづらいですよね(笑)」

塩野「でも被害者側としての場合もありますからね」

野村「殺される方も嫌というか…。ただ、俺自身ではなく第三者の目線で見た時に、被害者に対して、これは殺されても仕方ないんじゃないか、と感じることはありました。劇中で起こる殺人事件は、実際に起きた事件をもとにしていることもあって、これは殺した側が悪いのか、殺された側が悪いのか、ということをその都度考えながら撮影をしてました」

塩野「確かに、僕も場面場面でそういうことは考えていました」

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