野村周平「大体泣かれます」
正反対の恋愛相談スタイル
―――塩野さんが演じた夢川は、自称・恋愛マスターとして積極的に女性の相談を聞いている印象を受けました。お2人は、プライベートで恋愛相談の機会は多いのでしょうか?
塩野「僕は結構、相談を受ける側ですね」
野村「俺もそうですね」
―――よろしければ、どんな風に相談に乗るのか教えてください。アドバイスなどされるのでしょうか?
塩野「アドバイスはするけど、しすぎちゃうから、ちょっと反省しまして…。要は、具体的なアドバイスよりも共感を求める人の方が圧倒的に多いんですよね。なので最近は、聞くに徹することが多いかな」
―――なるほど。話をただ聞いて共感してもらうことで、傷が癒される部分は確かにあるかもしれません。野村さんはいかがですか?
野村「多分、共感して欲しい人が大半だと思いますけど、いつまでもズルズル引きずることになっちゃうから、もし恋人と別れた後での相談だったら、『もういいじゃん』って感じで話します」
―――相手が気持ちを切り替えられるように誘導されるわけですね。
野村「『だって地球とか宇宙レベルで考えたら、ミジンコとか微生物以下の話してるぜ? この時間もっと考えることあるだろ』とか言ってます(笑)」
―――お2人とも対極でとても良いと思います。
塩野「喜ぶ人は喜ぶけど、二度と相談されないでしょ(笑)」
野村「大体泣かれますね」
塩野「(爆笑)」
―――厳しいようではありますが、その厳しい言葉がむしろ踏ん切りをつけるきっかけになり得そうですね。
塩野「そうですよね。それを求めて自分の懺悔をする場になっていそう」
―――一般に恋愛相談というと、塩野さんのように聞き役をされることの方が多いのではと想像しますが、やはり聞き役を求められることが多いですか?
塩野「多いんじゃないですかね。だけど、僕もどちらかと言うと正論をバシッと言っちゃう方なんですよ。僕がそういう人だって分かっている人には、結構ズバっと言ったりもしますけど、求められてないなっていう時は、共感する方に舵を切ります」