松村沙友理の理想の王子様は? ドラマ『焼いてるふたり』で共演・黒羽麻璃央との対談インタビュー。撮影時の思い出を振り返る
黒羽麻璃央と松村沙友理がW主演を務めるドラマ『焼いてるふたり ~交際0日 結婚から恋をはじめよう~』が7月4日より読売テレビ中京テレビより放送中。ハナツカシオリの漫画を原作に、交際0日で結婚した2人の週末婚BBQライフを描くラブストーリー。今回は主演の2人に互いの印象や撮影の裏話を語ってもらった。(取材・文:苫とり子)
「松村さんは撮影中も“アップルプリンセス”だった(笑)」
初共演で抱いたお互いへの印象
―――まずは出演が決まった時の心境や、原作の漫画から受けた印象をお聞かせください。
松村沙友理(以下、松村)「私はオファーをいただいてから原作を拝読したのですが、最初は千尋というキャラクターと自分自身が結びつかず、正直不安な気持ちもありました。ただ、本作で演出を手がけている北川瞳さんとはドラマ『推しが武道館行ってくれたら死ぬ』(朝日放送テレビ、2022)や『ショジョ恋。』(フジテレビ系、2023)などで何度かご一緒させていただいたことがあるので、現場で色々と相談もできますし、この作品自体とてもハッピーなお話なので楽しく演じられるんじゃないかなと思い、挑戦してみることにしました」
黒羽麻璃央(以下、黒羽)「僕もお話をいただいてから、原作を読ませていただいたのですが、誰もがほっこりとする幸せなお話だなと思いました。あと僕自身もキャンプやアウトドアに興味を持っている中でのオファーということもあり、より一層意欲が湧きましたね。実際にドラマに登場する料理を自宅でも作ってみたり、自分の成長にも繋がった作品です」
―――黒羽さんは恋愛には奥手ですがリードしてくれる健太さんを、松村さんは一見クールですが情熱的な一面を持つ千尋さんを演じられました。お2人は本作で初共演となりましたが、お互いの印象はいかがですか?
黒羽「松村さんはテレビで見た印象と一緒でしたね。食に対しての熱量が高いイメージがあったんですが、本当によく食べられますし、『大阪城で生まれた13歳のりんご姫』で『さみしがり屋のうさぎちゃん』でしたっけ? 撮影中もずっと“アップルプリンセス”だったので、『ビジネスじゃないんだな』って思いました(笑)。だけど時々低めのトーンでツッコミを入れる時があって、たまに出てくる2面性が面白かったです!」
松村「私は初めてお会いした時に『正統派のイケメンきたー!』って思いました(笑)。なので、どちらかといえば素朴で奥手なイメージのある健太さんとは結びつかなくて。だけど、撮影に入った途端、健太さんになってびっくりしました。眼鏡の力はもちろんですけど、演技力が素晴らしくて、健太さんにしか見えませんでしたね」
黒羽「今はどう?」
松村「今は“半健太”くらいかな。だから、目が合うとちょっと恥ずかしい(笑)」
黒羽「わかる! この取材の前にも撮影があったんですが、千尋さんと健太くんでいる時は何ともないのに、こういう風にお互いおめかしして顔を合わせると緊張しますね」
―――2人だけのシーンも多かったと思いますが、その中でお互いに助けられたことはありますか?
黒羽「松村さんという存在自体に助けられましたね。松村さんってやっぱり常に明るいですし、そこにいてくれるだけで場の空気がすごくほんわかするんです」
松村「うれちい〜〜〜!」
黒羽「こういうところです(笑)」
―――松村さんはいかがですか?
松村「私は集中力がなくて、本番中も気が散っちゃうタイプなんですよ。それこそ、監督にもよく『さゆりんごになってるよ』って言われるんですが、黒羽さんは集中力が高くて自分がカメラに抜かれていない時もずっと健太さんなんです。その力に引っ張っていただいたことが何度もあって、本当に助かりました」