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津野が夏を恨む理由が判明…タイトルに鳥肌が立った理由とは? ドラマ『海のはじまり』特別編、解説&レビュー

月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)で主演を務める目黒蓮の休養を受け、8月26日(月)に急遽特別編として放送された『恋のおしまい』。本作は、古川琴音演じる水季と、池松壮亮演じる津野の恋の行方を描く。本編に関わる描写も散りばめられ、見逃せない特別編となった。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

明かされた水季と津野の本当の関係

『海のはじまり』第7話より ©フジテレビ
『海のはじまり』第7話より ©フジテレビ

 南雲水季(古川琴音)は4歳の娘・海(泉谷月菜)と2人、小さなアパートで暮らしている。朝、水季は自分と海のお弁当の他に、勤務先の図書館の同僚である津野晴明(池松壮亮)のことを思い、おにぎりを握った。一方、毎朝コンビニでお弁当を買う津野は、水季を思って、彼女が好きなみかん味のグミを買った。

 昼休み。顔を合わせた2人は、それぞれがすでに用意していたお弁当やグミを目にして、それを隠した。しかし水季は津野のためにおにぎりを作ったことを打ち明けると、津野は水季に、2人きりで出かけることを提案。デートに出かけた2人は楽しい時間を過ごしたのだった。そこで水季は津野のことが好きだと告白したが、津野と楽しい時間を過ごすたびに、海の父親である夏(目黒蓮)のことを思い出すと言った。

 それから水季は余計なおにぎりを握らなくなり、津野もみかん味の食べ物を買うことはなくなったのだった。

 ドラマ『海のはじまり』で主演を務める目黒蓮の休養を受け、急遽特別編として放送された『恋のおしまい』。タイトルにかけられた意味や、これまで津野が夏に冷たい態度をとった理由が明かされ、SNSもさらなる盛り上がりを見せた。

 多くの反響が寄せられる中、もっとも目立ったのは『恋のおしまい』という特別編のタイトルに関するもの。「“みかんヨーグルトを棚に戻してごはんを冷凍する”これを恋をおしまいにした描写したのめっちゃ切ない」といった、水季と津野の報われない恋に胸を打たれた視聴者の声が多く聞かれた。

 また、「特別編によって、水季が亡くなってからの整理のつかない津野くんの心情を少し紐解けたような気がする…」と、これまで波紋を呼んでいた津野の行いに納得する意見も見られた。

 今回放送された特別編によって、本編への理解や登場人物への愛が増すこととなった。全12話の放送が決定したドラマ『海のはじまり』も残すところあと4話となり、さらなる注目が集まる予感だ。

(文・野原まりこ)

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