ホーム » 投稿 » ドラマ » 『潜入兄妹』はスマホ片手に見たい…『ボイス』『占拠』シリーズに通じる視聴者同士で共有する特異性とは? 第1話考察レビュー » Page 2

過去作とのクロスオーバー展開に胸アツ

『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』第1話 ©日本テレビ
『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』第1話 ©日本テレビ

 ドラマ好きを楽しませたのが、過去シリーズと『潜入兄妹』がクロスオーバーした展開であろう。独自に父の仇を探していた元警察官の兄・渡良瀬貴一(竜星涼)と妹の優貴(八木莉可子)が、ひょんなことから協力することになる神奈川県警は『ボイス』、『占拠』シリーズにて主人公たちがいた県警。

 第1話には『占拠』シリーズに出てくる情報分析官・志摩蓮司(春とヒコーキ・ぐんぴぃ)が登場し、管理官の和泉さくら(ソニン)の名前が飛び出すなど、同じ世界線であることを示唆している。今後、『占拠』シリーズの出演者が登場する可能性もあるのか(クライマックスあたりで、櫻井演じる武蔵三郎が出たら胸熱……!)!?

 さらに作品の演出面でもリンクするシーンがあった。『占拠』シリーズで登場した武装集団と同じく、本作の犯罪組織は「幻獣」と名付けられ、メンバーのキャストは放送まで未解禁。

 第1話でメンバーの一人である玄武のキャストが明かされたが、まだまだ誰が出演するのか、考察が繰り広げられている。さらには、独特な次回予告やコマーシャル前のアイキャッチは過去作に通ずるものがあるし、クセの強いキャラクター、渋いキャストの人選なども過去シリーズの風味を感じる。

 極め付けは、決め台詞があること。本編1話のラストにて、追い込まれた貴一が武蔵の「嘘だろ」を彷彿とさせる「最悪だ」という決め台詞を放ったのだ。

1 2 3
error: Content is protected !!